
Club TOHOGAS公式キャラクターの「リュウベア」が、
東海エリアの普段は見ることのできない裏側をレポート!
リュウベアが東海エリアの普段は見ることのできない裏側をレポート!
あの施設の裏側や、あの仕事の魅力など『新しい発見』をお届けします。



子どもからマニアまで!何度訪れても
楽しめる高速鉄道のミュージアム
東海道新幹線を中心に、在来線から超電導リニアまでの展示を通じて、
高速鉄道技術の進歩を紹介する「リニア・鉄道館」。
蒸気機関車や歴代の新幹線など39両の実物車両展示のほか、運転手気分が体験できるシミュレータ、
日本最大級の鉄道ジオラマと、見どころがいっぱいです。
そんな人気施設の裏側や、来館者が気付きにくい意外な楽しみ方などを、JR東海の保倉さんに教えてもらいました。

REPORT.01
活躍してきた車両を
トレーラーで搬送!

1階の車両展示エリアからスタート。こんなに並んでいるとワクワクするね。
この車両って、どうやって館内に入れたの?

この展示エリアの奥には大きな扉があって、そこから館内に入れます。
実は、フロアの床には線路が設置されているので、展示スペースまで移動させることができるんです。
ただ、大宮(埼玉県)や京都にある鉄道博物館は館内に引き込む線路と通常使われているJRの線路とがつながっているのですが、当館はそうではありません。
ですので、車両工場など引退した車両を置いている場所からトレーラーに乗せて、ここまで搬送したんですよ。

0系新幹線の搬入時の様子

1階後方にある収蔵車両エリア奥にある扉を発見!
REPORT.02
鉄道マニアも納得!
こだわりがいたる所に

スタッフ目線でおすすめする、
「ここは見てほしい!」という場所ってある?

1985年に製造された100系168形式新幹線電車の2階建ての食堂車はぜひ、細部まで見ていただきたいです。素通りされてしまう方も多いのですが、キッチンの奥や今の新幹線では見かけないような看板もチェックしてください。
また、テーブルの上に展示している料理は、忠実に当時のメニューを再現しているんですよ。
「日本食堂」「帝国ホテル」「都ホテル」「ビュフェとうきょう」が食堂車を運営しており、メニューだけでなくテーブルクロスなどの装飾もそれぞれで違ったんです。

当時を再現したキッチン。食器や冷蔵庫など、奥までチェックしよう

食堂の入口に設置された看板。レトロでかわいいデザイン

当時のメニューのほか、テーブルクロスも再現。こちらは「都ホテル」のもの
※通常は中に入れません
細かい部分にまでこだわっているんだね!

そうなんです。
そして、もう1か所おすすめしたいのが、「鉄道のしくみ」エリアの上にある壁面デザインです。これはほとんどのお客様が気付いていらっしゃらないと思いますが、この壁面で東京駅から新大阪駅までの新幹線各駅の路線図を表しています。
名古屋駅はホームが2面あって、上りと下りとそれぞれ線路が2本ずつ。そして、名古屋で折り返す新幹線を停めておくための線路、車両基地へ運ぶための線路も表現されています。
新大阪駅はホームが5面、浜松駅の近くには車両工場があるなど、チェックしてみるとおもしろいです。
詳しい方はわかるかもしれませんが、普通に見ているだけだと、気付かないポイントですね。


開業当時、こだわった箇所の一つだそう。各駅の違いを見比べてみるのも楽しい
REPORT.03 シミュレータのこんなところに注目!

新幹線シミュレータは大人気だよね。
マニアックな楽しみ方、教えてほしいな♪

新幹線シミュレータ「N700」は通常東京駅から名古屋駅まで下りの新幹線を運転するのですが、これまでにも期間限定で上りの運転が体験できるようにしたことがあります。
そのタイミングはお楽しみなのですが、もしかしたら大人気のドクターイエローとすれ違うかもしれません。
また、3段階ある難易度のうち「練習編」「達人編」では、運転時間帯や天候を変更することもできるので、何度通っていただいても新しい発見があるように工夫しています。

N700系新幹線電車の実物大の運転台で運転操作を体験
在来線のシミュレータも人気だよね?

ドアの開閉や車内放送が体験できる車掌シミュレータと、運転訓練装置をベースとした運転シミュレータがあります。
運転シミュレータの運転台まわりは本物に即して本格的に作っているので難しそうに見えるかもしれませんが、スタッフが丁寧に教えてくれるので気軽に体験いただけます。
その際、みなさん、どうしても運転台と画面に集中してしまうと思うのですが、ぜひ横にも目を向けてみてください。
本物の車両の写真を使っているので、実際に運転台に座っているような気分を味わえるんです。
運転シミュレータは313系という新しい車両と、211系という古い車両の2種類があるのですが、この運転台の写真もちゃんとそれぞれのものになっています。

211系の運転シミュレータ
REPORT.04
おさえておきたい
人気弁当&おみやげ

館内を巡ったらお腹がペコペコに!
人気のお弁当を教えてほしいな。

駅弁やサンドイッチなどを販売する「DELICA STATION」で一番人気なのは、リニア・鉄道館限定販売の「Dr.Yellow lunch box」です。
ドクターイエローを模したパッケージの中には、ハンバーグや鶏の唐揚げなどお子さまが好きなメニューがぎっしり。
ドクターイエローのカードも入っているので記念にもなります。ただし、売り切れることが多いので、JR東海MARKET(https://market.jr-central.co.jp)からの事前予約をおすすめします。
ご来館されるお客様が多い日でも、あまり待たずに、そして確実に人気商品を手に入れられる裏技ですよ。また、味噌カツやエビフライが入った「なごや満載」「みそかつ&大えびフライ弁当」は名古屋駅でも販売されている駅弁で、なごやめしを堪能できると好評です。
屋外展示のN700系車両内で食べると、旅行気分が楽しめますよ。



(左から)(上から)人気1位のDr.Yellow lunch box、2位のなごや満載、3位のみそかつ&大えびフライ弁当
全部おいしかった!
おみやげも買いたいけど、おすすめは?

せっかくですから、当館のミュージアムショップでしか購入できない限定商品をおすすめします。
まずは「ゆく鉄くる鉄ポストカード」です。2011年3月にリニア・鉄道館がオープンして以降、JR東海エリアで引退もしくはデビューした車両をポストカード化。往年の雄姿をイラストで表現しています。
また、当館に展示している超電導リニアとN700系新幹線をあしらった「和三盆」や、蒸気機関車の動輪をイメージした「蒸しきんつば」も、鉄道のミュージアムらしいおみやげです。
ショップは入館料を払わなくても入れるので、気軽に見に来てください。



(左から)(上から)ショップ店長の井内さんと「ゆく鉄くる鉄ポストカード」、「和三盆」、「蒸しきんつば」
REPORT.05
開館前や休館日は
なにが行われている?

館内はすごく広いけど、何人くらいの人が働いているの?

開館日は30~40人ほどです。
受付やシミュレータの案内など館内でお客様と接するスタッフのほか、館内の清掃や空調のメンテナンスを行うスタッフ、鉄道ジオラマの管理を専門に行うスタッフ、写真撮影を行うカメラマン、物販のスタッフ、警備員がいます。
さらにお客様からはあまり見えないところでは、我々事務局という存在も。
メディアの取材対応をしたり、イベントの内容を考えて実行するといった仕事をしております。
開館前や休館日には、どんなことが行われているの?

開館前には清掃から館内のチェック、シミュレータなどの体験装置の立ち上げ、鉄道ジオラマのクリーニングまで、約1時間かけて準備します。
また、休館日にはいろいろな分野の業者さんが集まり、高い所にある照明を取り替えたり、建物の修繕をしたり、展示車両をピカピカにしたりと、普段お客様がいる状態ではできない作業をまとめて行っています。


開館前の清掃は車両の窓を拭いたり、床の汚れを落としたりと細かに行われる
さまざまな専門のスタッフがいるんだね。
あっ、ジオラマの奥にも、何かしている人を発見!話を聞きに行ってみよう!!

その他、気になる鉄道ジオラマの裏側は後編で詳しくご紹介!